【建築業界に新たな価値観を】少し変わった経験を持つ建築学科出身の編集部が創るウェブメディア、アカデミック至上主義の人々を一歩引いた世界へと導く「CURIOATE」がローンチ。

2023年10月2日

 

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Logo Design : Yasunobu Idei

 

建築学科出身のライターたちが新たに立ち上げたウェブマガジン「CURIOATE(キュリオエイト)」が2023年10月にローンチした。CURIOATEとは、create(創作する)・curate(収集する)・curious(好奇心)の3単語から導かれた名前で、国内最大級の建築系WebメディアarchitecturephotoAXIS、紙媒体の新建築GA JAPANなどと一線を画すプロジェクトである。

 

日本の建築業界人はアカデミズムに傾倒している現実


建築を生業にする人々の人生は、大学という高等教育機関に入学することから始まるのが一般的である。建築学科に入学した学部1年生の多くは建築家になることを目指し、磯崎新や安藤忠雄のような「巨匠建築家」に憧れを抱いている。建築を含む芸術分野でのアカデミズムとは、伝統的な形式にのっとっている様を言う。日本の建築教育はまさにアカデミズムであり、スター・アーキテクトを崇拝するようなカリキュラムがアップデートされていないため学生がそのような憧れを抱くのも無理はない。

 

CURIOATE共同代表の曾原翔太郎とサカイヒロヤスが学生時代に所属した芝浦工業大学の原田真宏研究室のOBであるVULDのCEO秋吉浩気が限定1000冊で出版した著書『建築家の解体』では、–建築家はいま、解体の過程にある–と書かれている。つまり、20世紀のような巨匠建築家は現代では存在できないという主張をしているのだ。CURIOATEでは、建築家が解体された現代で生き抜くためには大学での教育を真面目に受け入れてはいけないと考える。これから当メディアに掲載される記事は、アカデミック至上主義の人々を一歩引いた世界へと導くトリガーとなるだろう。

 

CURIOATEのMission


CURIOATEのMission

 

建築学科の設計スタジオ演習(空想の建築を設計する実技的な授業)では、「教授や講師のアドバイスや、建築専門書を頼りに作品作りをする学生」をよく見る。彼らはとても優秀で、建築についての知識が豊富であり、優秀作品に選出される者も多い。彼らは誰よりも努力して、休日には有名建築を探訪したり美術館で芸術鑑賞をしたりする。しかし、彼らが評価されるのは「評価基準がアカデミズムに傾倒している」からではないだろうか?スタジオ演習やコンペティションで作品を評価する審査委員は、基本的に大学を卒業した「建築家」や、博士号を取得した「専門家」であったりする。ネガティブに表現するのであれば、彼らは上図のCの場所にいる「建築学科の教育を100%信用している人」とも言えるだろう。建築学科に体感で25%ほどいる。

 

反対に、建築学科の教育を100%信用しないで作品作りに打ち込んでいるのがBに該当している人である。彼らは以下のうちどれかの特徴を持っている。

 

①優秀作品に選ばれない。

②建築以外の美的な趣味(音楽や写真、服飾や絵画など)がある。

③SNSのフォロワーが多い。

④社会人になってから成功する。

 

彼らはスタジオ演習で優秀作は取れなくとも、一部の教授・講師から絶対的な評価をもらえたりする。かなりセンスがあるのに、建築学に対してそこまで貪欲ではない。しかし、彼らは建築学以外に対して貪欲なため、好奇心の対象が建築学になった瞬間に、実務を知った瞬間に化けて④のような現象が生じる。建築学科に体感で5%もいない貴重な感性を持った人たちだ。

 

そして、建築の学問に触れていないAの人たちがいる。世の中のほとんどがAの人たちで、実は彼らが最も評価・共感できる作品を作るのはBの人が作る作品だ。

 

CURIOATEのミッションは、上の図の水色の矢印の向きに人々を導くことである。Aの人たちには、最も共感しやすいBの人たちをもっと知ってほしいし、Cの人たちにはBの感性を持ってほしい。

アカデミック至上主義から一歩引いて。

 

CURIOATEのVision


 

CURIOATEのVision

Cの領域にいる人たち(MISSION対象者と呼ぶ)は上図の黒の線で思考するが、彼らをBの領域に引き出すために〈CURIOATEの記事が【プリズム】のような作用をする〉のが我々のビジョンだ。

 

プリズムを通る光(MISSION対象者の思考)は、CURIOATEを読まなければ(プリズムを通らなければ)上図の破線のように直進するのみであるが、CURIOATEの記事を読むことで屈折(Bの領域へと連れ出す)し、様々な波長に分散する。これは、ライターによって記事の屈折度合いが異なるということを表している。

例えば、波長が長い(赤色)記事は建築のことを非アカデミックに考察されている記事。波長が短い(紫色)記事は建築以外のことを書いている記事。といったように。

 

CURIOATEのValue


 

CURIOATEに在籍しているライターは、プリズムのようにアカデミズムを屈折させることができる。私たちは、社会のプリズムになるために「ライター自身が、自分の波長を認知すること」を目標に多岐にわたる活動を行っていく予定だ。このサイトで日々更新される記事のライティングだけでなく、毎月開催されるゼミ活動「CCC」、編集部が厳選したDJをブッキングした読者が対象の音楽イベントなどのフィジカルイベントの企画も行っていく。

 

創作活動を行っている方々へ。

新たな価値観を収集して、好奇心を強めていこう。

 

create.

curate.

curious.

 

This is CURIOATE.

 

著:CURIOATE共同代表 曾原翔太郎

 

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