赤羽唯一のミュージックバー「enab」で、CURIOATE編集部の曾原翔太郎(SHOTARO)とサカイ(mori)とシンガーソングライター嶺上牌がDJを務める音楽イベント『BärBär』を開催
2023年10月11日
『DJブース越しに乾杯したら殺す』発祥の地、ミュージックアンドバーエナブ
筆者とエナブの出会いは、2023年のゴールデンウィーク最終日だった。
4月に赤羽に引っ越して来て2か月ほど経っていて、一人で在宅勤務をする私は赤羽の繁華街に羽を伸ばせる店を探すのに夢中になっていたころだ。学生の頃から音楽を本気で聴いてきた人生だったので、「赤羽」という人生で初めての街に引っ越すとすぐに「ミュージックバー」とGoogleマップで検索していたところだった。
しかし、店の前を通るたび、シャッターは閉まっている。お店のHPを見てもイベントスケジュール欄には「未定」の文字が並んでいただけだった。それでも自宅の近所に音楽を聴きながらお酒が飲める場所が欲しかった私は、店の前を通るたびに視線を漆黒の看板に送らざるを得なかったのだ。
新生活が始まって間もない5月、店の前を通ると、タイムテーブルが貼り付けられた看板が立っていた。そしてシャッターは開いている。
(ここって地下につながる階段の入口だったのか…)と、「LIA」と書かれたイベントのフライヤーを熟読していると、【赤羽の先輩】は現れたのだった。
「気になる?見ていく?」
その一言で色んなことを想像した。この人はただのお客さんなのか?いつも開いている1階の居酒屋の店員なのか?それとも…。
「俺、シンジね。今日のイベントの主宰やってる。名前は?」
ラブコメ少年漫画で、冴えない主人公に美人のヒロインが初めて会うシーンでしか聞かなかったそのカッコイイセリフに度肝を抜かれながらも、「しょうたろうです」と下の名前で自己紹介できたのは今でもよくやったと思っている。
中に案内されると、そこには地上では想像できなかった空間があった。赤羽にもこんな場所があったのか、と。
そのあと数分談笑していると、どうやら今日のDJらしい人がやってきた。その中をTANACHUと言うらしい。彼にどんな音楽を聴くのかと聞かれ、「ヒップホップだとJ Dillaとか好きです」と答えると、「メッチャいいじゃん!その年齢でJ Dillaはセンスいいね!」と、盛り上がる。普段聴いている音楽で褒められたのはこれが人生で初めてだ。
そのあと、イベントは正式に始まった。お客さんの年齢層は30代後半~50代。こういった年齢層の音楽イベントは初めてだったし、そして皆フレンドリーですぐに溶け込めるように沢山話しかけてくれる。
飲みながら話していると「お前もDJやったほうがいいよ!」と言われた。以前から音楽イベントに行くたびにDJをリスペクトして踊っていた身としては、これはグッドチャンスだと思うしかなかった。
「やります!」
と即答した。
初めてのDJは5/29日。enab出身のDJのみで開催される、2007年から続く伝統イベント『BEGINS』でDJとしてデビュー。そこから月1~2回のペースでイベントに呼んでいただいている。
今回は、水曜に開催されるチャージフリーイベント「BärBär」で120分ぶっ通しDJに挑戦する。バックアップメンバーにはFRIENDSとして、CURIOATE共同代表のサカイ(DJ mori)とシンガーソングライターの嶺上牌に出演していただく。
イベントでは『DJブース越しに乾杯したら殺す』ステッカーを購入できる
経堂rippleや渋谷UNDER DEER LOUNGEなど、音楽イベントを行っている各所で見かけるこのステッカーは、赤羽enabが発祥。イベントでは2枚¥500で購入することができる。
また、ネットショップで購入することもできる。こちらで購入した場合はデザインしたシンジさんのメッセージもついてくる。
購入できるサイトはこちら
https://enab.base.shop/items/55368856
enab公式インスタグラムはこちら
https://www.instagram.com/enab_dj
MUSIC & BAR Enab
〒115-0045
東京都北区赤羽1丁目 マンション初穂赤羽 B1
著:CURIOATE共同代表 曾原翔太郎(SHOTARO)