建築DJをキュレーションした音楽イベント『Archi Disco #5』が開催!
2024年4月9日
Flyer Design : Garmentekhne
アーキディスコとは?
アーキディスコは、大阪を拠点に活動する建築学生団体「and_d」が主催となり、学生や若手アーティストなどの作品を中心に、問いかけや議論を誘発することを目的にしたオムニバス形式のイベントだ。and_dは、主に次の3つの観点から2021年に活動を開始した。
①建築理論の追究から議論をスタートする。最近では、AIの台頭により理論の追及は多岐にわたる。
②理論だけでなく実践にも注力する。
③ネットワークとして機能する。活動を発信しながら外部との接続を重視しており、ゲストとの対話を通して参加者の思考を客観的に見つめなおす。
CURIOATE編集部は、特に3つ目について共感した。学生団体というイメージから逸脱したイベントを開催しており、今までの展覧会では著名な建築家や写真家をゲストに迎えたり、東京大学をはじめとした日本の最前線で建築を研究する出展者を迎えている。
and_dが公式に主張していることではないが、彼らは、一般的な建築学生とは異なる視点で建築を見つめているように思える。
クラブカルチャーのマイナスイメージを払拭したい。そんな思いから企画された。
CURIOATE編集部とand_dの出会いは、東京都・千駄ヶ谷のギャラリー「Territory Gallery」で開催された『Archi Disco #3』のときである。かねてからDJとしても活動するCURIOATE代表の曾原翔太郎と、レコードを収集するのが趣味だというand_dの梅津憂剛さんと中前佑介さんとの会話の中で次のような話題になった。
「建築のひとって、クラブイベントに行ってる人いないよね。グラフィックとか、アートの人たちはイベントを主催したりしているのに…。」
アーキディスコって、“Disco”って入っているし、アーキディスコで音楽イベントやったら面白そうじゃん。ということで、DJ活動をしているCURIOATE編集部と共同で『Archi Disco #5』を企画することになった。
そもそも、建築を設計してクライアントにプレゼンしたり、大学の設計演習でプレゼンテーションすることはDJととても似ているという。
建築設計では、普段体験したデザインボキャブラリーを切り貼りして、一つの空間を作りあげる。また、複数の空間をつなげて、「体験」という1本のシークエンスを作り上げる。魅力的なシークエンスを作り上げるには、日常生活に落ちているデザインボキャブラリーの種に対して敏感なアンテナを貼っていなければならない。実は、DJも似たようなことをしている。
みなさんも、普段から通学や通勤でイヤホンやヘッドホンをつけて音楽を聴いているだろう。新しい音楽に出会う瞬間は、Apple MusicやSpotifyのレコメンドプレイリストや、テレビや動画サイトで使われていた音楽だろう。DJは、そのような音楽との出会いを大切にしている。そして、新しく仕入れた音源を、「DJプレイ」を通して切り貼りして、「DJイベント」という1本のシークエンスを作り上げる。
世界を代表するDJ・TEI TOWA氏の実弟である、建築家・鄭秀和氏は次のような言葉を残している。
「DJは即興のプレゼンである」
DJ時代に培った瞬時のプレゼン力は、その後のキャリアに大きく影響したのだという。
アーキディスコ#5では、建築家/明治大学教授である門脇耕三氏、二畳建築を主宰する新美志織氏、CURIOATE編集部から曾原翔太郎と細田雅人が、DJとして4人で力を合わせて1本のシークエンスを作り上げる。彼らも普段は、建築を構成要素としたシークエンスを作っているが、今回だけは音楽でそれを作り上げる。
4人の即興のプレゼンテーションは、一見の価値がある。
開催概要
『Archi Disco #5』-DJのいる製図室-
企画
and_d、CURIOATE
出演者
門脇耕三 / 明治大学教授
新美志織 / 二畳建築
曾原翔太郎 / CURIOATE
細田雅人 / CURIOATE
日程
2024年4月27日 23:30~29:00
入場料
¥1,500 (1ドリンク込)
場所
渋谷ROOTS
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町11−6 渋谷宇田川KKビル 3階
東急ハンズ正面
ドリンクの価格は¥600~