【イベントアフタートーク #2】イベントの裏側、そして赤羽という舞台について語る【Gakki3×曾原翔太郎】

2023年12月11日

 

※この記事は【イベントアフタートーク #1】オープンアトリエを終えて、2人の素顔に迫る。【Gakki3×曾原翔太郎】の続きの記事になります。そちらをご覧になっていない方は、まずこちらの記事からご覧くだいさい。

【イベントアフタートーク #1】オープンアトリエを終えて、2人の素顔に迫る。【Gakki3×曾原翔太郎】 : https://curioate.jp/2023/12/11/id108_open_atelier_after_talk_1/

 

11_OpenAtelier_eyecatch_02

左:Gakki3 , 右:曾原翔太郎

photo : Tsutomu Gokita

 

「2人展」という形で互いの展示を見て


 

半田 : レセプションパーティー実際に行われて、振り返ってみてどうでしたか。結構良い塩梅に落ち着いたとはおっしゃっていましたが、僕は実際にお二人の展示を拝見しましたけど、お互いがお互いを見ていてどうでしたか。

 

photo by id108 |当日の様子

 

曾原 : そうですね。僕はGakkiさんと違って、作ったものとかを全部発注元に送ってしまっているというのがあって、展示をどう見せようかなみたいな。最初は音楽イベントにとても注力していて、展示の方はそんなにモチベーションが上がらなかった部分があるんですけど、Gakkiさんがこれだけ見せるからにはちょっと影が薄くなるなっていう、一種の負けず嫌いみたいな原動力で10分の1模型を作ってみたりとか、展示のグラフィックをこだわってみたりとかはできました。また、来てくれたお客さんがクリエイティブ職の人がすごい多くて、結構印象的だったのが映画監督などの映像関係の人が、僕が作った「Commercial Table #001」っていうプロダクトをすごい褒めてくれて。学生のときは周りに建築やってる人しかいなくて、建築的に優れていなければ評価をもらえなかった。だけどこうやってGakkiさんと関わるようになって、建築以外のクリエイティブ職に就いている人たちと交流できる場がたくさん増えて、そうすると業界内では見逃されてしまう作品に対して、業界外に目を向けると評価してくれる人ってたくさんいるんだなと思って。それで僕の普段の作品作りのモチベーションが上がったっていうのがあります。

 

photo : Yuki Nasuno|曾原翔太郎側 展示風景

 

photo : Yuki Nasuno|Commercial Table #001 1/10模型

 

半田 : どんどん世界が広がっていったんですね。

 

Gakki : そうですね、まず同じように今回関係してる人、他に呼んでくれた人も含め、半々ぐらいの比率で各々のお客さんというか関連の人呼べたりとか、もちろん直接イベントに入ってくれた人もいるんですけれども。やっぱり自分がの領域じゃないジャンルの人に見てもらえて、それがすごくありがたくて。同じ領域の人というよりかは、他のところで見てもらった方が新しい言葉を頂けたりというのをすごい感じたんですね。後は今回展示の内容をわりと、そのコンセプトを伝えるようなイメージってかなりキャプションベースだったんですね。それをどういう風に見せようかみたいなこともすごく一緒に相談したりして。ある種今まで自分がやった形とは違う展示を今回やらせて頂けるような形になりましたね。

 

photo : Yuki Nasuno|Gakki3側 展示風景

 

半田 : いわゆるこれは「二人展」じゃないですか。何か二人展っていうのは時に「共同」でありながら、時に「対決」であるような気がしていて。やっぱり相手と比べて影が薄くなってはいけないし。でも2人展だからこそ協力しなきゃいけないし。みたいなところで、お互いがお互いいい色を見せられて。且つちょっとずつ相手にも歩み寄ったような。そんなチューニングが見られるような展示が、僕は外から見ていてすごく面白いなと思っていました。

 

 

DJイベントを盛り上げたもう1人の仲間 Mori


 

半田 : それからDJイベントは、もう一人Moriさんという方呼ばれてましたよね。それはどういう繋がりだったんですか。

 

曾原 : それは僕の大学時代の研究室の先輩であって、時期はかぶってないんですけど。凄いアウトローな人で、すごい尊敬している先輩なんですけど、その人が「モノ作りとか一緒にやろうよ」みたいなこと言ってくれていて、実際にCURIOATEの立ち上げも一緒にやっているし、DJネームはMoriっていうのですが、実はサカイっていうCURIOATEの共同代表なんですけど(笑)。なんでだったかな。「DJを始めましょう」って声をかけたんですよね。それでさっき話に出たenabに連れて行って、グラフィックデザイナーの一面も持つオーガナイザーの方とサカイさんがすごい意気投合してしまって(笑)enabのオーガナイザーの彼は実際にここにスピーカーを入れてくれたりとかして、すごい親身になってくれてる人です。あとはサカイさんの世界観がId108にすごく合うな、マッチしているなって思っていで、彼が聴く音楽ってゴアトランスとかちょっと雰囲気がある、かつメカメカしくて4つ打ちで、この緑の照明にもすごい合うような。それでいてバケハを深くかぶっていて、それでいて全身黒っていう。結構レセプの日に来てくれた方も「あの人のDJすごい良かった」って言ってくれて。彼のメインの仕事は今アトリエ系の設計事務所で働いているんですけど、仕事の外でそういう風に何かアウトプットできるような、何か生むような活動っていうのを彼と一緒にできるっていうのはすごい幸せに感じてます。

 

半田 : 見た目強いですよね。僕は大学で彼とすれ違ってもあんまり話したくはないです。

 

曾原 : (笑)

 

半田 : 色んな人が関わり合って、影響を及ぼして、そんな中で生まれた多様な広がりを持つレセプションパーティーになっていたのかなというのが見えてきました。

 

photo : Yuki Nasuno|DJ Mori

 

イベント当日の珍事件、大事件


 

半田 : イベントをやるってなると、それなりに準備も必要だし、当日想定外のことも起こると思うんですけれども、そういったことは何かありましたか。

 

Gakki : 面白想定外でいうと、レセプション2日目でエアコンが増えました。

 

一同 : (笑)

 

半田 : めちゃくちゃ暑かったですよね。2日目だけお手伝いさせていただきましたけど。

 

Gakki : 見かねてくださったか…(笑)エアコンは実はの工場用のを入れているんですけど、ちょっと今年暑すぎて足りなかったんですね。それを見かねてくださったのか、ここの赤羽冶金の工場長さんが、窓につけるタイプのウインドファンを下さりまして、オープンアトリエ中にエアコンが増えるっていう謎な事件がありました(笑)。

 

曾原 : あと、やっぱりでかいハプニングで言うと、レセプションパーティーの時にソフトが落ちてしまったっていうのがありましたね…なのでちょうどDJ Mori、Gakki、SHOTAROの順だったんですけど、ちょうど僕に変わる直前でPCの電源が落ちてしまって、急遽充電して立ち上げたんですけど、それでもなんかソフトをアップデートしないとうまく作動しないみたいな事件が起きて、その後僕は全然持ってないレコードでDJをちょっとして…

 

半田 : なるほど…

 

曾原 : その後結局復活するまで時間が掛かってしまって。ただそこがむしろ歓談タイムみたいな感じになって、実際に来てくれたお客さんも、クリエイティブ職ではあるけれども分野が違うから、交流の場として小さい音量で音楽を流している、みたいなのができたのがすごい良かったかなと思います。

 

Gakki : 我々はアワアワしていましたけど、客さんに後で聞いてみると「全然それは良かった」とか。お客さんの交流がすごいあったみたいなのが今回すごく嬉しかったですね。

 

筆者撮影|当日DJが止まった時の歓談シーン

 

曾原 : 嬉しかったですね。

 

半田 : 色んなことがあってたと思うんですけど、これからまたアップデートして更にこういう場所作りに繋げていってほしいなと思います。

 

 

「赤羽」という場所から


 

半田 : 僕は最近「拠点づくり」に興味あったりして、こうして違うバックグラウンドの人が二人いるっていう、そういう中で「赤羽」という場所を選んで、周りを巻き込みながらちょっとずつ輪を広げていく、そんな中で生まれる。何か大きな爆発みたいなものが僕はすごく楽しみなので、陰ながら応援させていただきたいと思ってます。

 

曾原 : 僕は赤羽に引っ越してきて赤羽ってすごいポテンシャルが高い街だなって思ってて、実際にここ5年間で家賃相場が1万円以上も上昇していたりします。ちょっと建築的な話題になるんですけど、赤羽ってすごい住宅街が敷き詰められていて、その築年数がだいたい30年から40年、ないしはそれ以上の築年数の物件が多くて、最近の流行としてタワマンが建つっていう潮流があって、少し前の武蔵小杉みたいな状況がある。かつ赤羽って凄いアクセスが良くて、埼京線、湘南新宿ライン、上野東京ライン、あと京浜東北線の4つのJRの線が通っているのと、あとここの最寄りでもある南北線の赤羽岩淵駅っていうのもあってアクセスが非常良い。それで埼玉から東京にアクセスする人の絶対的な通過点でもあるし。で、赤羽って武蔵野台地の外縁にある。大きい町でいうと、東に行けば錦糸町があって、西に行けば中野とかがあって、南に行けば武蔵小杉とかがあって、北が赤羽。確かに赤羽の繁華街って他の東京の大きい街とは一線を画すカルチャーみたいなものがあって。分かりやすく言うと地方の県庁所在地の商店街みたいな感じがあって、ちょっと土着的なというか。赤羽に集まってる人って本当に赤羽にいる人なんですよ。例えば音楽イベントって、実はクローズドであればあるほど交流が生まれると思っていて、渋谷とか新宿とかの大きいクラブとかに行くと、やっぱり知らない人ばかりが集ってて、あんまりお客さん同士で交流するっていうのがなかなか無いっていうのもあるんです。それこそさんは赤羽唯一のMUSIC&BAR enabは本当に赤羽にずっといるお客さんが多くて、年齢層も30代から40代50代が多い。ちょっと高めの年齢層の人達がより遊んでるっていうところで、何かナイトカルチャーをすごく考えさせられるというか、ある種すごく健全なナイトカルチャーがあるんですよ。

 

 

半田 : アトリエの雰囲気ともマッチしていて、赤羽の場作りに繋がっていきそうな感じありますね。Gakkiさんは赤羽に引っ越されて何か感じたことありますか。

 

Gakki : そうですね、概ね同じ意見ですけど、自分なりのところを付け加えるならば、やはりその潜在能力の高さといいますか。赤羽の自分があまり知らない時に失礼ながら持っていたイメージとかって、飲み屋街が多くて、ぐらいのボワっとしたものしかなかったんですね。周りの方もそういうお話が返ってくる。実際住んでみて、例えば Enabも僕も連れててもらっていって、実際にお客さんの層が広いですし、あとやっぱりお客さん同士がこなれていて、本当に生活の延長の中にあるんだなと、その中でもちゃんと音楽的な良さを残しつつあって。赤羽の前は僕は神奈川方面にいたんですけれども、横須賀の方で根付いているライブハウスとかの感じにちょっと近いなって感じがあります。横須賀は米軍基地があるので、米兵とか、関連施設の人とか、地域住民が一緒に集まるライブハウスとかがあるんですけど、そこってご飯がめちゃめちゃうまくて、もう地元の人達が家族ででワイワイ集まってて音楽も聞けるみたいな、コミュニティーの場が自然に発生してるんですね。で、そういうのってやっぱり何か元々そういうカルチャーがあった国のものが入ってきているのかなって思っちゃってたんです。けど赤羽って、もっと赤羽のオリジナルを今見つけてしまった感覚があるって言うか。後はそうですね、自然なナイトカルチャー的な部分は言わずもがな。実はこの近隣に小学校が3つぐらいあるんですけれども、今すごい若い人達が多いっぽいですね。

 

photo by Gakki3|アトリエから撮影された北区花火大会

 

曾原 : 多いですね。

 

半田 : すごく理想的な郊外の文化の作り方みたいなものが整っているっていう感じなんですね。

 

曾原 : それこそさっき言ったみたいな新しい建物が建ちつつあるみたいな、それの影響で若者の流入っていうのもすごく多くて、僕も最初は赤羽の繁華街の印象っておじいちゃんおばあちゃんが結構歩いてるイメージだったんですけど、夜、特に土曜日とかに夜歩いてみると、若い人多いんですよ。結構ギャルとかもいたりして(笑)。多分、それこそZ世代とミレニアル世代の間ぐらいの、自分と同世代くらい凄い多くて、これから3年4年たっていくと、そういった層が子どもを産んで家族を持ち始める。北区って子育てにすごい優しい街だと言われてるので、若者にどんどんここを知ってもらいたいですね。

 

 

赤羽をクリエイティブの拠点の街に、


 

半田 : かなり熱い場所に来られたということで、これから赤羽のようなその場所の町づくりを担っていけるようなことをきっとされていくと思うのですが、今後やりたいことであったり、展望とかはありますか。

 

曾原 : やりたいこと。そうだな…

 

半田 : きっとレセプションパーティーで色々新しくこういうことをもしかしたらできるんじゃないか。やったからこそ見えてきた世界っていうのはあると思いますが。

 

曾原 : 僕は北区って、東京23区の中でも結構芸術に弱いところがまだある、っていうのが現状だと思うんですよ。アートギャラリーってGoogle Mapで検索しても、本当に2軒ぐらいしか出てこなくて、その2軒ぐらい出てくるのも、ちょっと行政のエッセンスが入ってたりするのかなみたいな感じもあるし。渋谷から代官山とかにかけて広がっているようなアートギャラリーとは全然違って、銀座とかのアートギャラリーとも全然違って。子ども達が増えるっていうのもあるし。最近区長が変わったんですね。区長がすごい芸術に力を入れていくみたいなマニフェストを掲げてたっていうのもあって、街全体が先立って一歩踏み出して北区をアート、芸術、デザイン、そこら辺のクリエイティブなことを学べるような街にしていきたいなっていうのがありますね。

 

赤羽について語る曾原氏

 

Gakki : 私も同意見です。今回のレセプションパーティー北区のアート関係のことをやられてる方も来てくださって、それはこちらからお誘いしたわけではなくて、初対面の方がイベントの告知を見て来てくださったんですね。で、そういう機会があっていろいろお話しして、すごく引き合いがあることなんだなっていう。個人的に北区で活躍してるアーティストとか何名かいたりするんですけれども、それが結構まだ散発的に各々活動していて、これらを繋げられたら結構面白い気がするし、ブルーオーシャンなんじゃないかと思ってます。あとそうですね、ここ立地が川沿いなんですけれども、荒川とか新河岸川ですね。そこ側の立地が結構最初はやっぱり遠いかなと思って心配したんですけれども、今回きてくれたのを逆手に返してみると、川を使ったレジャーがすごく多くて、例えば春は桜の名所とされる場所があるんですけれども、代々木公園とかぐらい人が集まるっていうすごくいい場所。後はそうだな、花火大会。9月ぐらいに北区のがあるんですけど、それもすごい近くに見られますし、あとバーベキュー場もありますと。郊外的な良さというか、川と川の立地を生かしたことを何かできそうだなと思っています。それも絡めた上で、今回のレセプションパーティーとかは、特にご招待っていう形で、半クローズドなイベントだったと思っているんですけれども、間に今度はオープンなイベントも挟んでいきたいなっていうのは個人的に考えてます。それは何かっていう展示とかで、ちょっと地域の方々も来やすいようなワークショップとか、あるいはその体験できる何か、みたいなものも挟みつつ、一方でディープなイベントもやっていくっていうようなことをやっていきたいですね。

 

半田 : 既に社会や町に出て広範な活動を展開されているというお2人の貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。今後もお二人のご活躍を期待しています。

 

曾原, Gakki : ありがとうございました。

 

 

 



 

聞き手によるあとがき


〜二人展にて、身体的な、あるいは場所性を通して〜

今回は、Id108 /イドイチマルハチのレセプションパーティ、オープンアトリエの開催に伴い、主催者2人のバックグラウンドやイベントの裏側に迫りました。

 

対談のモデレーターのお話をいただき、そこから自分なりの3つのキーワードを用意して対談に臨ませていただきました。そのキーワードは「人」、「場所」、「二人展」です。このキーワードについてはお二人にはお伝えせずに対談に臨ませていただきました。自分が第三者として、チームの中にいながら最もお客さんに近い場所から今回の展示を拝見していて、特に重要だと考えて得たキーワードです。

 

やはり本展示を振り返るにあたり、「そこに誰がいて(人)、どこで行い(場所)、どんな展示(二人展)をするのか。」というのが最も大きな意味を持つと考えました。彼らはまだ、失礼ながらいわゆる「著名なクリエイター」ではありません。「著名な」とは、世に名前が知れ、SNSも大きな影響力を持ち、イベントを告知したら多くの人がこちらからお誘いしなくてもやってくる人のことです。特に曾原さんは去年まで私と同じ大学に在籍しており、数ヶ月前まで学生だったわけです。しかし展示をするというのは、お客さんがいて初めて成り立つわけです。

 

私たちは、しばしばGoogleで検索にかけて表示される目にみえる数字のみを評価の対象にしてしまいます。多くの場合、SNSのフォロワーや、YouTubeのチャンネル登録者数などが評価の対象になるでしょう。しかし、そんな数字はネット上のフィジカルじゃない部分で得たちっぽけな数字に過ぎないわけです。

 

展示というのは、そこにいくと物質的、あるいはメディアによるものかもしれませんが、自分の目や手によって感じることができる展示物があるわけです。そしてそこにいくと在廊している展示のディレクターがいる。展示内容を説明してくれ、また受け取る側は何をしている人で何を展示に見るか。そんなコミュニケーションが行われます。それは決してスマートフォンのツルツルな板からは得られない体験です。そして、展示に行く場合、多くの場合電車に乗って会場の最寄り駅まで行く、そこから歩いていかなければなりません。あるいは地域の地元住人や、その場所と何か縁がある人である必要があります。

 

では今展示をクリエイターが行う場合、やはり無視できないのは展示を作る人の「キャラクター」と「場所性」ではないでしょうか。

 

そういった見方をした時に、今回の展示で非常に特徴的だと私が考えるのは、全く違うバックボーンを持った二人のクリエイターが「赤羽」という場所に集まってきてしまったことだと思います。私自身、Garmentekhneディレクターの曾原翔太郎さんは大学在学時代の先輩なので、よく知っていますし、Garmentekhneによる「Commercial Table #001」はその制作のアシスタントとしてプロジェクトに関わらせていただいていました。しかし、キンミライガッキ現代支部代表代行のGakki3さんは、曾原さんに赤羽に連れてこられるまで、失礼ながら全く存在を知らなかったわけです。そして、二人展という形で今回展示を見させていただきました。「二人展」というのは、ロックバンドのライブでいうところの「対バン」に近いものがあると思います。時に協同であり、時に「対決」である。各々が持っているものをぶつけ合い、そこで思いもしなかった化学反応が起き、その爆発が起きる。そんな面白さがありました。実際に展示は、二人の展示物が1つの空間に向かい合うように陳列され、ぐるりと回る動線が想定されてはいるものの、真ん中を行ったり来たりしながら二人の展示を行ったり来たりしながら見ている人も見られました。

 

photo : Yuki Nasuno|当日は会場前に半田自身が展示をみて回った

 

そしていらっしゃったお客さんと話していると、赤羽ローカルである人と、各々の知り合いが電車でやってきた人、それぞれ半々くらいだったように感じました。そして対談を通して見えてきた二人の「赤羽」に感じているポテンシャルと今後への期待。それはまさにフリーランスとして独立した二人の強い生き様に合っており、何か大きなブランドによる力ではなく、その地と主にある土着的な文化の起源そのものであったように感じました。

 

今後、ヘンテコでデコボコでラブラブな二人が、Id108 /イドイチマルハチというクリエイティブベースメント、その場所づくりを通して、赤羽にどんな文化を作り上げていくのかに期待したいところです。

 

著 : 半田洋久



 

Id108にて、キンミライガッキ が初LIVE!


 

(以下peatixサイトより引用)

別時空の楽器屋「キンミライガッキ“本社”」のタイムトラベラーたちによるLIVE!!

赤羽荒川河川敷エリアのdeepスペース「Id108 /イドイチマルハチ」の地下空間で、一階での店舗オープンを記念し自動演奏楽器を用いたライブを行います!

名古屋でのソロツアーや神奈川県立音楽堂での公演実績があり、LIVE映像作品が京都国際映画祭アート部門グランプリに輝くなど、大注目のライブが、彼らの入居する拠点で初の単独公演!

地上から隔絶された秘密基地のような空間で、自動演奏楽器「TIME⇆MACHINE」シリーズを起動して試みる小1時間のタイムトラベル体験をお楽しみください…!

・12/16 昼公演 13:00- 特典付きチケット (当日清算¥2000)

・12/16 夜公演 18:00- 特典付きチケット (当日清算¥2000)

・12/17 夜公演 17:30- 特典付きチケット (当日清算¥2000)

チケット購入者には特典あり!
・2イベントで¥2,000-!! 赤羽唯一にして最重要なクラブmusic&bar enab にて開催のAfter DJ partyでエントランスフリー!!
・キンミライガッキC.E.O.グッズ付き
・店内ガッキ製品を1000円以上ご購入で10%OFF! HUSHIを始めここにしかない楽器をお得に入手するチャンス!

チケット : https://timemachine-live.peatix.com/

 

Peatix特設ページより引用

 


 

12/17(日)まで、北区赤羽のdeepスペースId108 /イドイチマルハチに、
​キンミライガッキの実店舗が期間限定オープン

ティザーページ : https://www.kinmiraigakki.com/hushi-custom-shop.html

 

HUSHI Custom SHOP

 


 

id108にて、キンミライガッキによってライブが行われるそうです!

music&bar enabにて開催されるアフターパーティもついているようで、正に赤羽にてまた一つ、彼らが動きを見せているようです。彼らの活動の一端を知ることができる良い機会なので、ぜひおすすめしたいイベントです。興味があればぜひ遊びにいってみてください!アフターパーティにて、実際にお二人にも会うことができると思います。

 

 

 



 

id108 HP : https://www.id108.com/

Gakki Lab. HP : https://www.gakki-labs.tech/

Garmentekhne HP : https://garmentekhne.jp/

キンミライガッキ HP : https://www.kinmiraigakki.com/